春節(旧正月)の里帰り、夫婦どちらの実家で過ごす

  • 04 February, 2019
  • 早田健文
台湾では旧暦大晦日、つまり春節(旧正月)の前夜には、一家がそろって食事をするのが風習だ。

台湾では旧暦大晦日、つまり春節(旧正月)の前夜には、一家がそろって食事をするのが風習です。ところが、主婦の場合はどうかというと、大みその夜には、夫の実家で一緒に食事をするというのが一般的な習わしとなっています。

しかし、台中市に住むある主婦は、いつもは夫の実家に住んでいるので、9日間と例年に比べて長い春節休みに、少し長く自分の実家に帰って過ごしたいと考えました。ところが、夫は、大みそかの夜は夫の実家に行って食事をするよう要求します。二人の間で折り合いがつかず、もう少しで夫婦喧嘩に発展するところでした。

俗説には、春節の1日に妻の実家に帰ると、夫の実家も妻の実家も、運勢が悪くなるという言い伝えがあります。この風習、いったいどこから生まれたのでしょうか。

「新年快樂」

大晦日には、一家がそろって食事をするので、とてもにぎやかです。

「夫の実家に帰りますよ。それが風習です」

伝統的な風習では、大晦日の夜は、夫の実家で食事をします。

しかし、主婦の中には、実家に帰りたいという人もいます。

「いつもは夫の実家に住んでいます。今年の春節は9日間の休みがあるので、私の実家で少し長く過ごしたい。でも、夫の実家が文句を言うかもしれないので、怖いのです」

大晦日の夜にいったいどこで食事をするのか、毎年春節が近づくと、主婦にとって最も頭の痛い悩みとなります。

そうした中で、特に決まりを設けていない家庭もあります。

「うちは、大晦日に私の母の家に行ってもいいんです」

「実家に帰って家族と食事をするなら、いつでもいいでしょう。大晦日でなくても」

しかも、現在は多くの夫婦が、春節休みでも仕事をしなければならないことがあります。いつ休めるか、分かりません。

「1年ごとの順番でもいいと思います。何でもよく相談していますから。今は子供が少ないですからね」

こんなにお嫁さんの希望に合わせてくれるおしゅうとめさんもいます。

しかし、昔だったらこんなことは不可能でした。

春節の1日に妻の実家に帰ると、夫の実家も妻の実家も、運勢が悪くなる。こんな言い伝えもあります。

台中教育大学台湾語文学科の林茂賢・副教授は次のように説明しています。

「比較的に合理的な解釈としては、春節期間はどの家もとても忙しいので、主婦は夫の実家を手伝うべきだということです」

民俗学者の解釈はともかく、現代人の多くの家庭にはすでにタブーがなくなっています。大晦日にどこで食事をするかは、皆で相談するのが理想的でしょう。

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