蔡・総統、蘇貞昌氏を新行政院長に任命

  • 12 January, 2019
  • 王淑卿
蔡英文・総統(中央)は11日に記者会見を開き、蘇貞昌・元行政院長(右)を新任行政院長に任命すると発表した。左は頼清徳・行政院長(写真:総統府提供)

行政院の頼清徳・院長が11日午前、内閣の閣僚を率いて総辞職しました。蔡英文・総統はその後、記者会見を開き、蘇貞昌・元行政院長を新任行政院長に任命すると発表しました。

今年71歳の蘇貞昌氏は、台湾南部・屏東県生まれ、国立台湾大学法学部の出身、屏東県長(1989年-1993年)、立法委員、現在行政院直轄市・新北市に昇格した、台北県の県長を二期(1997年12月-2004年5月)、総統府秘書長(2004年5月-2005年2月)、行政院長(2006年-2007年、陳水扁政権)などの要職を歴任しました。行政院長在任中の副院長は現在の蔡英文・総統でした。

昨年11月24日に行われた統一地方選挙で蘇貞昌氏は、与党・民進党の公認候補として新北市の市長選挙に立候補しましたが、当選が果たせませんでした。

蔡・総統は記者会見のあいさつの中で、まず頼清徳・行政院長が数多くの重要な成果をあげたことに感謝すると共に、頼・行政院長の決定を尊重すると重ねて表明しました。蔡・総統は、頼清徳・院長は今後も「台湾チーム」の一員として共に台湾のために努力すると述べました。

昨年11月末に行われた統一地方選挙で民進党が大敗したため、蔡・総統は兼任していた民進党の党主席を辞任すると共に、頼清徳・院長も蔡・総統に辞意を表明しましたが、蔡・総統に慰留されました。頼・院長は10日、「機は熟した。自分が政治責任を負うべきだ」とし、再度辞意を表明しました。

蔡・総統は記者会見で、蘇貞昌氏を新任行政院長に起用した理由について、経験、気概、実行力という三つの強みを挙げ、これは現段階の台湾のニーズを満たすことができると述べました。

蔡・総統は、「今の台湾は、経験豊かな行政院長、そして気概のある行政院長を必要としている。蘇氏の実行力で今後の改革と国家の発展計画を行ってもらいたい。」と説明しました。

蔡・総統によりますと、行政院長に与えた任務は段階的なものです。政権発足後の初代行政院長の林全氏は基礎を固めました。頼清徳・行政院長はそれを実行すると共に、国家の未来のために数多くの計画を立てました。このポストを引き受ける蘇貞昌氏は、台湾をさらに強大なものにするのが仕事です。蔡・総統は、蘇貞昌内閣を通じて政府の政策と取り組みを実感してもらうと意気込みました。

蔡・総統は、「政権発足後の前半では、改革、建設、経済発展において成績をあげた。後半では出来上がった成果を台湾の人民と共有することだ。そのため、新任行政院長に対する最大の期待は、国民に政府の努力を実感してもらうことだ。」と重ねて強調しました。

蔡・総統によりますと、2019年は挑戦と機会に満ちる一年です。政府は「台湾を強大なものにする」という約束を守ると共に、社会の資源の分配、社会的弱者の世話、社会情勢の変化の影響を受けている人たちのことにさらに力を入れます。統一地方選挙終了後、蘇貞昌氏と幅広く意見交換したことがあります。選挙で負けたことのある蘇貞昌氏は、誰よりも今回の選挙で民進党がなぜ敗北したかを知っているはずです。つまりどこから再スタートするかをよく知っているはずです。民主主義の実践、民主政治の維持、主権の確保などの挑戦に直面している台湾は、蘇貞昌氏のような経験者が必要です。今後も蘇貞昌氏と共に、台湾のために努力するということです。

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