蔡英文・総統が、栄誉礼でナウル大統領を歓迎した。栄誉礼とは軍隊が国家元首や政府高官を迎える際に行われる儀式をいう。オセアニアにおける中華民国台湾の国交樹立国、ナウルのバロン・ワカ大統領が7日から台湾を訪問している。蔡・総統はまず栄誉礼でワカ大統領を歓迎し、それから総統府で会談を行った。
蔡・総統は、「ワカ大統領にとって今回が13度目の台湾訪問となる。ワカ大統領は我が国にとって古い友人だ。このような密接な交流は、ワカ大統領とナウル政府の台湾への重視と友好関係を示すとともに、両国の関係促進にもつながる」と指摘した。
蔡・総統は、「両国は農業技術、公衆衛生、医療、クリーンエネルギー、教育などの分野で非常に密接な協力、交流があり、大きな成果が出ている」と喜んだ。そして、ナウルは台湾の国際組織参加も全力で支持してくれているとして、謝意を表した。
蔡・総統はまた、「この場を借りて、中華民国政府そして台湾の人々を代表し、ナウル、およびワカ大統領の台湾に対する支持に感謝したい。両国が様々な領域において、協力、交流関係をさらに深め、互いの関係がより緊密になることを希望する」と述べた。
ワカ大統領は、「ナウルと中華民国台湾の友好関係は34年を越える。台湾の発展そして人々の勤勉さは、全ての発展途上国にとって学びたい経験だ。ナウルは今後も台湾の国際社会参与を強力に支持する。そして、中華民国台湾やその友好国と共に、気候の変遷、災害の危機管理、食糧の生産、グリーンエネルギー、科学技術などについて相互学習の機会をつくりたい」と述べた。