
日本のプロ野球チーム、中日ドラゴンズや阪神タイガースで活躍した、大豊泰昭さんこと、陳大豊さんが18日、白血病のため亡くなった。51歳だった陳大豊さんは台湾中部・南投県出身で、1984年に名古屋商科大学に入学、1988年に中日ドラゴンズにドラフト2位で入団。
1994年には一本足打法で38本のホームランを放ち、ホームラン王と打点王の二冠王となった。その後、阪神タイガースでも活躍、2001年にドラゴンズに復帰して、2002年に引退。通算で277本のホームランを打っている。
引退後は飲食店を経営していたことが知られているが、ドラゴンズのスカウト時代には、台湾から、今ではアメリカ大リーグのボルチモア・オリオールズで活躍する、チェン・ウェイン投手を入団させた。チェン投手はその後、8年間日本に滞在、ドラゴンズで通算36勝をあげる主力投手となった。恩人のあまりにも早い死去の知らせを受け、チェン投手は19日、マネジメント会社を通じて、「かつて世話を見てもらったことに大変感謝する。知らせは本当に残念だ」というコメントを出した。
陳さんの長女は、宝塚歌劇団の男役、ひろ香祐さんで、一昨年の星組台湾公演にも参加している。