
中華民国台湾の南アフリカにおける大使館に相当する駐南アフリカ代表処が、南アフリカ政府から、首都プレトリアから移転するよう再度要求されています。また、代表処の名称を「貿易弁事処」に格下げしようと計画していると伝えられています。
情報筋によりますと、アメリカ連邦議会では、上下院の外交委員会のアフリカ小委員会の委員長、国土安全保障特別委員会、外交委員会アジア太平洋小委員会など多くの大物議員らが、引き続き台湾への支持を表明しています。現在、アメリカ、イギリス、フランスの国会議員が公式に支持を明らかにしています。
アメリカ連邦議会下院国土安全保障委員会で委員長をつとめるマーク・グリーン(Mark Green)議員は、テッド・クルーズ上院議員のX(旧ツイッター)の投稿をリポストし、中国共産党の圧力に屈服する南アフリカの決定は誤りだとするクルーズ上院議員の考えに同意しました。また、下院外交委員会アジア太平洋小委員会のヤング・キム(Young Kim)下院議員は、南アフリカ政府は中国への服従から脱却しなければならないとして、自身は台湾と共にあり、中国の威嚇に抵抗していくと強調しました。
外交部は、この件について、南アフリカ政府による一方的な協議違反は受け入れることはできず、引き続き対等と尊厳という原則を堅持し、南アフリカ政府と交渉していくとの立場を明らかにしています。また、外交部は、南アフリカ政府に対して、今年、同国は主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の主催国であるとして、1997年に制定された双方の関係法の枠組みを遵守し、双方が協議で合意に達する前、我が国の代表処にいかなる強制手段を用いたり、あるいは代表処の業務及び現地に滞在する台湾人へのサービスを妨害する可能性のある行動をすべきではないと、呼びかけました。
(編集:駒田英/中野理絵/本村大資)