
頼清徳・総統が4日、2025台北国際ブックフェアの開幕式に出席し、出版業に対する支持を示しました。頼・総統は、文化は国家の根幹であり、台湾の魂でもあるとし、出版業に敬意を表しました。頼・総統はまた、株式市場への投資は儲かることもあれば、損することもあるが、自分への投資は儲かるばかりで、損することはないとジョークを飛ばし、国民に対してぜひ2025台北国際ブックフェアに足を運ぶよう呼びかけました。
2025台北国際ブックフェアは4日から9日にかけて北部・台北市の台北世界貿易センター第一展示ホールで開催され、4日の開幕式には頼清徳・総統、文化部(日本の文科省に類似)の李遠・部長(大臣)、今年のゲスト国であるイタリアの台湾にある経済貿易文化推進弁事処の龍博文(Marco Lombardi、マルコ・ロンバルディ)代表、イタリア出版協会国際関係部のPaola Seghi部長、および世界各国の台湾駐在大使と国内の出版業者が出席しました。
今年のゲスト国がイタリアであることに呼応して開幕式には台湾の声楽家、張殷斉さんとピアニストの杜廼廸さんが招かれてジャコモ・プッチーニ作曲の歌劇『トゥーランドット』のアリア『誰も寝てはならぬ』と、ジュゼッペ ヴェルディの歌劇「椿姫」からのコーラスとの有名なデュエット曲である『乾杯の歌』を披露し、来場者にイタリアの文化の魅力を感じてもらいました。
頼・総統はあいさつの中で、毎年旧正月が過ぎると、台北国際ブックフェアが開催される。これは台北のめでたい事で、台湾の一大イベントでもあるとし、国民を代表してブックフェアに出展した29か国に歓迎の意を伝えました。頼・総統はまた、今年のゲスト国であるイタリアは豊かで精緻な文化があり、工業も進歩しているとし、偉大な国家だと称えました。
頼・総統は、株式市場への投資は儲かることもあれば、損することもある。しかし、自分への投資は儲かるばかりだ。特に知識は力であり、本を買い、本を読むことは投資に値することだとし、国民の来場を呼びかけました。
頼・総統はさらに18歳以下の国民は無料で入場できること、18歳から22歳までの青年が、政府が配布する電子クーポン「文化幣(カルチャー・ポイント)」を提示すれば無料で入場できること、今年「文化幣(カルチャー・ポイント)」の配布対象が13歳から15歳の年齢層に引き下げられたことを伝え、その目的は若い世代が本をより多く買い、本をより多く読んで台湾の文化に接することを奨励することにあるとアピールしました。
頼・総統は、文化は国家の根幹であり、台湾の魂でもある。出版業は文化を伝える最も重要な業種だとし、出版業に敬意を表すると共に、2025国際ブックフェアを逃さないよう呼びかけました。
(編集:王淑卿/岩口敬子/本村大資)