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国史館台湾文献館も2025台北国際ブックフェアに出展、台米関係と郷土研究にフォーカス

  • 04 February, 2025
  • 王淑卿
国史館台湾文献館も2025台北国際ブックフェアに出展、台米関係と郷土研究にフォーカス
2025台北国際ブックフェアが4日に始まりました。国史館とその傘下にある台湾文献館は、国民が高い関心を寄せている台米関係と郷土研究を中心に代表的な出版物を選んで出展するとともに、厳選した本を毎日4割引きで販売しています。それと同時に、専門家や学者による座談会を7回行い、読者と共に歴史的な軌跡を振り返り、未来の方向性を探ろうとしています。(写真:国史館提供)

2025台北国際ブックフェアが4日に始まりました。国史館とその傘下にある台湾文献館は、読者が歴史と文化の角度から本を読むことができるようにするため、国民が高い関心を寄せている台米関係と郷土研究を中心に代表的な出版物を選んで出展するとともに、厳選した本を毎日4割引きで販売しています。それと同時に、専門家や学者による座談会を7回行い、読者と共に歴史的な軌跡を振り返り、未来の方向性を探ろうとしています。

この7回の座談会は次の通りです。

4日午後2時、東部・花蓮にある国立東華大学原住民族学院の孫大川・名誉教授、国立成功大学考古学研究所のディスティングイッシュトプロフェッサーの劉益昌氏、文化と歴史関係の作家である鄧相揚氏を招き、D201のブースで『小琉球事件の調査と研究』、および『霧社事件の調査と研究』という本を来場者と共に読み、小琉球にあるサンゴ礁の洞窟『烏鬼洞』、および『ラメイ島虐殺事件』の歴史的な真相を説明し、原住民族の角度から霧社事件の歴史と文化を解析しました。

5日午前10時30分からは、台湾環境保護連盟学術委員会の呉明全・招集人、およびこの会の創設者である施信民氏を招き、D201ブースで『台湾の環境保護運動に関する歴史資料』新刊書発表会と座談会を行い、半世紀にわたる台湾の環境保護運動の歴史を振り返ります。同日午後2時に『秦賢次先生インタビュー録』新刊書発表会と座談会を開催、秦賢次先生が自ら作家兼映画プロデューサーの蔡登山氏と対談し、台湾の保険業の発展の歴史を振り返ります。

6日午後2時には、原住民族テレビ局の副局長だった丹耐夫‧正若氏、陳耀昌・医師の小説『フォルモサに咲く花』を原作とする台湾19世紀の歴史を描く大河ドラマ『斯卡羅』(Seqalu: Formosa 1867)の曹瑞原・監督、陳玉苹・教授を招き、D201ブースで1867年の「ローバー号事件」を描く新刊書『ローバー号事件:近代世界の拡張と現地生活の制限の始まり』を紹介、歴史における原住民族視点を探究し、それを小説やテレビドラマにアレンジする考え方をシェアします。

6日午後3時30分からは、国史館の陳儀深・館長主催の下、イエローサロンで「戦後台米関係の発展」新刊書発表会と座談会を行います。外交部(日本の外務省に相当)の呉志中・政務次長(副大臣)、台北医学大学通識教育センターの張国城・教授、シンクタンクの遠景基金会の頼怡忠・執行長、国立台湾大学法学部の姜皇池・教授を招き、三つの新刊書に焦点を当てて戦後の台米関係の発展を探究します。

この三つの新刊書とは、32年間非公開とされ、昨年初めて公開された『楊西崑先生インタビュー録』、台米関係の重要な転換期に立ち会ってきた『米華相互防衛条約から台湾関係法までの歴史的資料』、およびアメリカのトルーマン元大統領からクリントン元大統領までの、台湾の国際的な地位に深い影響を及ぼした歴史的な資料をまとめた『アメリカの国家安全保障と対台湾政策档案の一部翻訳』です。これらの書籍は近年相次いで公開された重要な文献が収録されており、台米関係の研究に斬新的な視点と貴重な資料を提供しています。

7日午後2時からは、D201のブースで「蒋介石・元総統と蒋経国・元総統の日記が伝えるメッセージ」と題する新刊書発表会と座談会を開催します。近年相次いで公開、出版される両蒋元総統の日記を紹介します。劉維開・教授、陳翠蓮・教授は、最高政治指導者の角度から戦後の台湾の政策の決定、人間関係、家庭関係など二人の蒋元総統の知られざる側面を説明します。

8日午後2時、鄭麗玲・教授と沈佳姍・教授は読者と共に、『台北州警察衛生展覧会写真帳』と、『台北州警察衛生展覧会記録』を読みます。写真帳の中の貴重な写真、および詳細な記録を通じて当時の警察官の仕事の多様性と庶民の生活様式を説明します。警察制度の変遷を伝えると共に、日本統治時代の社会の変遷の研究に重要な史料も提供しています。

(編集:王淑卿/岩口敬子/本村大資)

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