本日の台湾ミニ百科では、台湾のお正月から4日目にあたる日、初四迎神についてご紹介します。
神様を迎えるということは、神様がどこかに行っているということを指します。
神様はどこにいっているでしょうか。それは、実は神様も人々の願い事をきくことを休んでいるということなんです。
台南のある廟では、神様を送り出す儀式があるそうです。
台湾各地の廟では、旧暦の12月24日、今年は1月15日に神様を送り出す儀式が行われました。
まずは送り出し、そしてお迎えするのが初四ということなんですね。
休むといいましたが、休むだけではなく、神様は報告にいくといわれています。
神様が天に帰って、この一年の人間界の大小を報告するということなんです。面白いですね。来年の幸運を祈るなら、神様が帰る際にお供えしたお菓子などを食べさせて、良いことを言ってもらえるようにしなければならないそうです。
こうしたことが来年の運勢を左右するともいわれています。
さて報告する神様はどのような神様でしょうか。
この神様は中国道教における事実上の最高神で、天界または宇宙の支配者であり、その下の地上・地底に住むあらゆるものの支配者でもあるとされている玉皇大帝という神様。
この玉皇大帝の弟がかまどの神であり、一家の禍福財運をつかさどるという灶神なんです。報告し、お休みをとるというのはこのかまどの神様の灶神です。
なので、いい報告をしてもらえるように、ちゃんと送り出さないといけないと言われています。