本日は台湾でよくみかける鳥、ハッカチョウについてご紹介します。
このハッカチョウ、実は3つの種類があります。
ひとつは台湾にもともとに存在しているハッカチョウ。正式名は「台湾冠八哥」といいます。台湾という字に冠という字がつきます。特徴は、頭部も全体もすべて色は真っ黒で、頭部にはとさかのような、毛が逆立ったような部分があります。
ふたつめは、家八哥という種類。八哥に、家という字がつきます。日本ではインドハッカというようで、この鳥の特徴は、頭部は黒色、からだはこげ茶色です。くちばし、そして目の周りが黄色であるのが特徴です。これは中央アフリカ、南アフリカ、中国が原産です。
みっつめは白尾八哥という種類。八哥に白い尾っぽという字がつきます。日本ではジャワハッカといいます。この鳥の特徴は、頭部は黒く、体は灰色ですが、尾羽(おばね)の末端は白いのが特徴です。くちばしは黄色です。これはジャワ、スマトラ島が原産です。
ハッカチョウは1970年代から80年代にかけてペットとして人気があったそうです。人気がでたことから、業者は海外から多くのハッカチョウを台湾に輸入したそうです。先ほどのインドハッカ、ジャワハッカがまさにそうですね。しかし、ペットブームは去り、捨ててしまう人が増えたとのことです。
台湾のハッカチョウは減少していき、2008年には2級の保育動物に認定されました。台湾の嘉義大学生物資源科の許副教授によりますと、鳥の繁殖大調査を行ったところ、台湾のハッカチョウ全体で、在来のハッカチョウはたった5%、インドハッカは31%、ジャワハッカは62%を占めるそうです。
ひとことで台湾でハッカチョウが増えてきた!といっても、台湾の在来種ではなく、外来種のハッカチョウが増えてきたのです。
台湾のハッカチョウはどこでみられるのでしょうか、そして外来種が増えた理由とは?