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ようこそT-roomへ (2022-11-30)-統一地方選を振り返る

  • 30 November, 2022

11月26日に行われた統一地方選挙では、最大野党の国民党が、選挙が行われた21の県市のうち13を確保し大勝、与党・民進党は5つの県市にとどまる大敗となり、蔡英文・総統が民進党の党主席を辞任しました。日本メディアでも、深掘りをしているメディアは選挙前から与党の苦戦を予想しており、特に「台湾選挙の神様」と呼ばれる東京外国語大学の小笠原欣幸・教授が、選挙の一ヶ月前に行った当落予測は、なんと21の県市のうち20で的中しました。

台湾ウオッチャーの人たちからしますと、結果そのものはそれほど意外ではありませんでした。ただ、台湾に対し中国大陸から各種の圧力が強まっている中、中国大陸との融和路線を取る国民党の大勝という結果は、日本では驚きをもって受け止められたようです。もちろん、台湾でも、特に与党・民進党の支持者はこの選挙結果にショックを受けていました。

実際には、各種の世論調査で、蔡英文・総統の支持率は二期目後半に入っても、依然高い水準を維持しています。中共への不満は支持政党を問わず根強いですし、蔡・総統の外交政策、戦略も概ね支持されています。ですので、この結果をもって蔡・総統に不信任がくだされたと考えるべきではないと考えます。実際統一地方選では、その候補者の所属政党よりも、候補者自身の資質、生活や経済面を重視する有権者が多くなります。また、小笠原教授含め、各専門家も指摘しているところですが、台湾の有権者には、権力が一点集中することを嫌う、独自のバランス感覚があります。

本日の「ようこそT-roomへ」では、総統選挙や立法委員選挙とは焦点が異なる統一地方選について、注目の候補、論議を呼んだ候補の当選の話題などを通じて振り返っていきましょう。

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