3月になりました。先週末からは少し温かくなりましたが、今年の日本は全国的に平年よりも気温が低く、寒い冬となり、特に2月下旬には北日本や北陸地方で冬の嵐、暴風雪になったようですね。台湾も日本同様、今年は非常に冷え込んでおり、とにかく寒いんです。寒波に襲われた2月20日、台湾本島でも、中部台中市の沿海部、大甲で7.2度を記録するなど、いくつもの自治体で最低気温が10度を切りました。
春から秋にかけ、最高気温30度を超える台湾、建物は基本的に、暑い期間、快適に過ごせるよう設計されており、また室内全体をしっかり温められることができるような暖房設備がある家は限られています。その為、気温が10度前半、さらには10度を切ると、室内は特に寒く感じるんです。こうした中、実際に2月19日から21日の正午までの2日間あまりで、少なくとも600人以上の人が救急搬送され、病院外心停止(OHCA)となった人は100人を越えました。
さらに、今年の冬は、雨も多くなっています。特に例年雨の多い北部、台北を中心としたエリアは1月1日から2月21日までの52日間で、なんと46日間雨が降りました。つまり雨が降っていない日は6日のみ、これはこの23年間で最少記録となりました。さらに、雨が多いことで知られる北部の港湾都市、基隆市に至っては、雨が降らなかったのは、1月14日のわずか1日のみ。寒さと雨で、気持ちも身体もやられてしまいそうになっている状況です。先週半ばからようやく晴れ間が広がり、冷え切った身体が少しずつ解凍されつつありますが、寒さが続いた中、台湾で文字通りホットスポットとなっている場所があります。それが温泉です。
環太平洋火山帯に位置する台湾には、中部の彰化県、中南部の雲林県、そして離島の澎湖県を除く、全ての県、市に温泉があり、その数は130以上に達します。先々週から先週にかけ、台湾全域が冷え込んだことに加え、台湾は先週末、228和平記念日の3連休だったこともあり、各地の温泉にはたくさんの人々がおしかけました。本日は、台湾各地のあまり知られていない温泉をご紹介いたしましょう。