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台湾ソフトパワー - 2022-11-08_離島・蘭嶼と綠島で行われている使い捨てドリンクカップ削減の取り組み

  • 08 November, 2022

近年、世界的に環境保護に対する意識が高くなっていて、各国さまざまな取り組みを行っています。

台湾でも、今年(2022年)7月1日から、使い捨て飲料用カップのゴミを減らすため、ドリンクチェーン店、コンビニエンスストア、ファストフード店、スーパーで、消費者がマイボトルを準備してドリンクを購入した際、少なくとも5台湾元(日本円およそ23円)安くなるという取り組みを行政主導で開始していますし、コンビニエンスストアでは、レジ袋の削減を目的に、お弁当持ち帰り用の袋として不織布の使い捨ての網バッグが使われていましたが、コンビニ大手の台湾セブンイレブンでは、10月から、さらにその不織布の網バッグも削減していこうと、無料提供を順次取りやめるなど、さらにステップアップした取り組みを行ったりしています。

そのような環境保護に関する取り組みの一つとして、台湾南東部・台東県では、今年(2022年)、離島の蘭嶼と綠島で、使い捨てドリンクカップゴミの削減計画を打ち出してきました。

この計画は、スマートフォンを利用して、旅行客が船で離島に到着した際、ふ頭で。または、飛行機で離島に到着した際は空港で、無料でエコボトルを借りることができるというもの。

スマートフォンで専用のQRコードを読み取り、エコボトルの番号を登録することで貸し出しが完了!と、たった1分ほどで借りることができます。

1人6個まで借りることができ、また、この貸し出しのマグカップには、手提げにできる持ち手がついているので、手に提げて、またはバイクにかけたりもできるので便利です。

そして使った後は、簡単にすすいで、専用の返却ボックスに入れるだけ。

あとは、業者が徹底した洗浄や消毒などを行って、再び貸し出されるという仕組みです。

貸し出しと返却は、蘭嶼、綠島の玄関口である港や空港の他、役場でも、綠島鄉公所(綠島役場)では貸し出しも返却も可能、蘭嶼鄉公所(蘭嶼役場)では返却のみ可能となっていますし、そのほかにも、島の7-11や提携している宿泊施設など、貸し出しと返却両方が可能なスポットと、返却のみ受け付けているスポットがいくつかあるので利用もしやすくなっています。

蘭嶼や綠島の観光経済は、美しい自然の生態風景であることから、多くの人が訪れますが、環境保護局によると、旅行客が島で出すゴミは、旅行客と同じように“船に乗って”本島の富岡漁港に戻して処理しなければならないそうです。また、「東北季風」と呼ばれる北東からの季節風の影響で船が欠航することもあり、船での移動に制限があり、さらに輸送費用が掛かるため、蘭嶼や綠島のゴミ処理費用は台湾本島よりもはるかに高くなります。

このような事から、環境保護局は、使い捨てのドリンクカップ削減計画を打ち出していました。

その成果の説明会が、先月行われました。

実際にどのくらいの利用があったのかというと、今年、10月20日までで、のべ9,315回エコボトルがレンタルされ、一人当たり平均2日レンタルしているという計算となりました。

これにより、島で出るドリンクカップ、カップの蓋、ストロー、飲料用のビニール袋といった使い捨てのゴミおよそ7万4.520個分が削減できたとしています。

台東観光旅遊網の統計によりますと、昨年(2021年)の1月から9月に蘭嶼や綠島を訪れた旅行客は18万6,497人だったのですが、今年(2022年)の同じく1月から9月までの旅行客の人数は42万9,369人と、24万人以上も増加、成長比は130%となりました。しかし、蘭嶼や綠島のゴミの増加量は18.44%にとどまり、一人当たりが毎日出すゴミの量は1.545kgから0.785kgに減少していて、政府、業者、旅行客の継続的な努力によって離島の環境保護意識とエコツーリズムの文化が徐々に成熟してきたことを示しているとしています。

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離島の美しい環境を守るため、使い捨てのゴミを減らそうと、蘭嶼や綠島では、観光客はなるべく自分で旅行用品を持参することが推奨されていて、宿側も使い捨ての宿泊用品を積極的に提供していないことを表示することができるようになっているなど、環境への取り組みが進んでいます。そして、今回のこの使い捨てのドリンクカップ削減計画にも積極的に協力している宿泊施設や商店がいくつもあります。

訪れる側も、美しい自然を楽しみに行くだけでなく、その美しい自然を保つための取り組みに、これからも積極的に協力していきたいですね。

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