1947年に台湾北部、台北市で発生して、全土に広がった「228事件」の76周年に当たります。「228事件」とは、闇タバコ摘発に伴う取り締まり員の暴力行為に端を発する、台湾全土の抗議活動へと拡大していって、中国国民党政府の民衆弾圧の引き金となった事件です。
その後、国民党政権が戒厳令を施行して、反乱鎮圧を口実に、銃殺刑や秘密裏の処刑で数万の台湾人の命を落としました。その中には、知識階級が多くて、無実の罪を着せられた者もいます。戒厳令が解除されるまで、このような恐怖政治が40年にわたって続きました。世界最長の戒厳令と言われ、この恐怖の40年間は、「白色テロ時代」と呼ばれています。
「白色テロ時代」では、政治活動や言論の自由が厳しく制限されるため、様々な理由で禁止された歌もたくさんあります。ということで、これから、この時間で、「白色テロ時代」に禁止された歌をご紹介したいと思います。これらの歌は、台湾華語でいうと「禁歌」です。
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ご紹介した曲:
♪ テレサ‧テン/《テレサ‧テン(いつの日君帰る)》
♪ 林文隆(りんぶんりゅう)/《杯底不可飼金魚(杯に金魚を飼うな!)》
♪ 純純(じゅんじゅん)/《雨夜花(雨の夜の花)》
♪ 郭金發(かくきんはつ)/《燒肉粽(ちまき売り)》
♪ 紀露霞(きろか)/《望你早歸(あなたの帰りを待ちわびる)》