<第1セクション【仕事納めと仕事始め】>
- 日本では昨日で松の内も終わり、明日から仕事始めの方もいらっしゃるだろう。私は昨年の仕事納めが大晦日から元旦の未明にかけての、年越しカウントダウンのライブ。そして、今年の仕事始めは元日に台湾国際放送に出勤して、この番組「とっても台湾」の収録だった。
- 昨年末にオーディションを受けた台湾のTVドラマの出演も決定。台湾で様々な仕事ができることは、有難く、幸せなこと。歌や芝居や文章、そしてこの番組のパーソナリティとして、様々な形で皆様と作品、番組をシェアさせていただきたい。
<第2セクション【八得力樂團 南吼音楽祭(後半)】>
- 先週と今週の2回は、新春企画と銘打って、昨年10月に私のバンドの八得力が台南の「南吼音楽祭」に出演した際の模様を紹介。本日はその後半。最初の曲は、台湾の最南端、屏東県の四重渓温泉のテーマソング『念念四重渓(懐かしの四重渓)』。四重渓温泉は、月琴の里と知られる恒春やリゾート地の墾丁、そして先住民族のパイワン族の集落「牡丹社」にも近く、やや山里に入ったところの温泉地で、この地に出入りするには、川を四回渡らなければならないため、『四重渓』と名付けられた。この渓流は堆積岩地域に属し、アルカリ性ナトリウム炭酸水素塩泉。日本統治時代から北投温泉、草山温泉(陽明山温泉)、関子嶺温泉と並び、台湾四大名湯の一つに数えられている。また、高松宮宣仁親王が新婚旅行で訪れたことから、親王の宿泊先の旅館には「太子の湯」の名が残されている。歌の途中では恒春民謡の『思想起(思い出される)』の一節も挿入。
- 2曲目は『戀戀關仔嶺(関仔嶺恋々)』。関仔嶺は白河の山中にあり、平地の先住民族シラヤ族の居住地。現在は失われた言葉や文化を取り戻そうと、シラヤの末裔の人々が文献や言い伝えを元に「夜祭」も復活。夏にはハスの花が咲き、マンゴーの里の玉井や、「水火同源」という天然ガスが池から吹き出して燃えている景勝地も近くにある。この温泉の特徴は、「泥漿泉」と呼ばれる泥の温泉が湧き出ていること。泉質は弱アルカリ性炭酸泉に属す。先ほどの四重渓温泉と同様、台湾四大名湯の一つに数えられている。こうした要素を踏まえながら、日本の夏祭りの「音頭」をイメージして楽曲を仕上げた。
- 3曲目はエンディング曲の『青春ディスコ』。バンマスの阿家(Stan)の作詞作曲で、私が途中で日本語の歌詞でrapを挟む。同窓会で出会った同級生たちの「あの時、実は君が好きだったのに想いを告げられず、君の幸せを祈るしかなかった」という気持ちが、この歌のモチーフになった。シンプルなメロディーと台湾語で繰り返される「愛妳,愛妳,愛妳」「想妳,想妳,想妳」のフレーズ。観客の皆さんと一緒に踊って歌って、ステージのフィナーレを飾った。
<第3セクション【台湾国際放送の忘年会でも披露】>
- 南吼音楽祭から3か月。八得力にとってはお客さんと一体感を共有できて、最も充実したステージの一つになった。台湾国際放送の忘年会でも、スタッフたちと『戀戀關仔嶺(関仔嶺恋々)』と『青春ディスコ』を歌って踊った。
- 今月の歌、北の大地の息吹を歌った創作曲『この命のぬくもり』を最後にオンエア。