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きょうのキーワード(木曜日) - 2022-08-18_「柬埔寨」

  • 18 August, 2022
きょうのキーワード(木曜日)
(写真:カンボジア/CNA)

今日ご紹介するキーワードは「柬埔寨」。

これは国の名前です。一体どこの国でしょう。

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「柬埔寨」とは、東南アジアの国、カンボジアの事です。

最近、台湾人がカンボジアに誘拐され、虐待されたり、人身取引の対象になっている事件が頻発していて問題となっていて、台湾のニュースでよく「柬埔寨」という国名が出てきます。

なんでも、台湾の不法な組織がカンボジア人と結託して、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSなどを通して、「ホテルやカジノでの仕事」、「高収入」、「住居も提供」、「渡航費も無料」など、魅力的な労働条件をうたって台湾人の働き手を募っていて、台湾の若者の間でカンボジアに行けば稼げる!と話題となり、多くの人がカンボジアに飛び立っています。

しかし、実際にはカンボジアに到着後に、パスポートを奪われて自由に帰国ができない状態にされ、詐欺などの犯罪に加担させられたり、虐待にあったりして、さらには多くの若者が音信不通となっています。

これは、今年の3月に詐欺集団から軟禁されていた台湾の若者が隙を見て家族に助けを求める連絡をして、その母親が外交部に助けを求めたことがきっかけとなって、今、カンボジアでこのような詐欺が横行していることが明らかとなりました。

その被害に遭っていると思われる人数があまりにも多いと言われていることから、政府も調査に乗り出しましたが、16日に蘇貞昌・行政院長が語ったことによりますと、政府が集めた資料や各家族への聞き取り調査の結果、行方不明者は120人にとどまり追跡と救助を続けているとのことです。しかし、メディアによっては4000人がカンボジアから出られなくなっている可能性があると報じています。

私も以前の会社の関係でカンボジアに出張したことがありますが、確かに都市部は今、すごい勢いで成長していて、海外から多くの人がビジネスチャンスをつかみに来ていました。

でも多くの専門家も指摘している通り、カンボジア人たちのお給料は高くなく、公務員でも月給200~300米ドルくらいと言われていますし、現地で働く台湾の人たちの給料も台湾で働く人たちと比べて1~2万台湾元多いくらいで、明らかに高い給料を提示されるとちょっと心配になるところですが、「お金が稼げる!」という部分だけに惹かれてカンボジアに向かおうとする人が今もあとを絶たず、警察が空港で「それは騙されていませんか?」と呼びかけを行ったりしています。

もちろんカンボジアでの仕事全てが詐欺ではないですし、このことでカンボジアの印象が悪くなってしまうのは、ちょっと悲しいですね。「柬埔寨」という単語をいい話題でいっぱい聞けるようになって欲しいなと思います。

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