今日ご紹介するキーワードは「自備飲料杯省5元」。
「自備飲料杯省5元」、これは「マイボトルを準備したら5元節約できますよ」という意味です。
明日7月1日から、ドリンクチェーン店、コンビニエンスストア、ファストフード店、スーパーで、消費者がマイボトルを準備してドリンクを購入した際、少なくとも5台湾元(日本円およそ23円)安くなります。
これは、近年、使い捨ての使用済み飲料用のカップが大量のごみとなっていることから、行政院環境保護署が定めた「一次用飲料杯限制使用對象及實施方式(使い捨てカップの使用対象の制限と実施方法)」によって始まる政策です。
なんでも、2010年の調査では、1年間に台湾で使用された使い捨てプラスチックカップの数はおよそ15億個でしたが、2020年にはおよそ40億個の使い捨てプラスチックカップが消費されていました。それだけ大量のごみが出たということですね。
そこで、このマイボトルを持参することで5元以上安くなるという新たな政策を行うことで、消費者が繰り返し使用できるタンブラーを持参することを奨励し、ごみの減量と、環境への衝撃を減らす助けになればとしています。
環境保護署によりますと、対象店舗は5万以上に上るとのことで、対象となる店舗は、お店の目立つ場所にこの「自備飲料杯省〇元(マイボトル持参でいくら割引)」というような表示を、少なくとも一文字5センチ以上の大きさで表示するよう求められています。(結構細かい指定があるんですね)
6月から環境保護署がチェーン店に対してその政策の告知と説明を行ってきていましたが、スターバックスや、マクドナルド、セブンイレブンなどでは既に前倒ししてマイボトル持参の消費者には5元のサービスを始めています。そして明日7月1日からは対象の全店舗でこのサービスが始まります。
環境にもお財布にも優しいこの政策。今後、台湾のお店でこの「自備飲料杯省〇元」という表示をよく目にすると思います。この表示があればマイボトル持参でドリンクが安くなりますので覚えておいてくださいね。
なお、7月1日以降、規定違反により摘発された店舗には「廢棄物清理法」に基づき、1200元から6000元(日本円およそ5,500円から2万7,500円)の罰金が科せられ、1週間以内の改善が求められるということです。