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きょうのキーワード(木曜日) - 2022-06-02_「魚丁糸」

  • 02 June, 2022
きょうのキーワード(木曜日)
元々、「蘇打綠」として長きにわたって活動していた台湾の人気インディーズ系ロックバンド「魚丁糸」。(写真:大誌雜誌提供)

今日ご紹介するキーワードは「魚丁糸」。

これはバンド名です。

この「魚丁糸」というバンド、「蘇打綠(ソーダグリーン)」と言った方が知っている人も多いかもしれませんね。

元々、「蘇打綠」として長きにわたって活動していた台湾の人気インディーズ系ロックバンドです。

2003年に音楽プロデューサーの林暐哲(ウィル・リン)氏と出会い、それから10数年にわたって共に歩んできましたが、著作権問題でトラブルとなり、2018年にボーカルの呉青峰(チンフォン)が契約解除を求めましたが、合意に達していないとし訴訟問題に。また、林暐哲氏が「蘇打綠」の商標権の所有権を主張したことから、バンドは、バンド名を「魚丁糸」に変更して活動を続けつつ、「蘇打綠」の商標権を訴え続けてきました。

これまで、呉青峰をはじめ、バンドメンバー6人は二審判決で敗訴していましたが、5月30日に急展開。

林暐哲氏が、「蘇打綠」の商標を放棄することを宣言したんです。

なんでも、林暐哲氏は、「『蘇打綠』の名称は、当初は海賊版を防ぐために登録されたもので、10数年、争議は起きていない。この事実は2つの判決で法律により確認されている。この件に関しては、『もうそろそろ手放そう』という内なる声がある。新型コロナの感染拡大が深刻となる中、家で静かに過去のことを考えた。いいことも悪いことも含めて過去を手放す決断をするときが来たのだと思った。そこで商標の所有権を放棄することにした」とのことです。

この件に関して、バンドメンバーは明確なコメントは出していませんが、オフィシャルのフェイスブックページには、ファンからは喜びのコメントがたくさん寄せられています。

ちなみに、「魚丁糸」と言う名前は、「蘇打綠」のそれぞれの漢字の一部を取ったもの。

“蘇”の中から“魚”、“打”の中から“丁”、“緑”の中から“糸”を取って「魚丁糸」と名付けているんですよ。

今後、どちらの名前で活動を続けるのかわかりませんが、一つ大きな問題が解決したことでファンはとりあえずホッとしているようです。

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