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きょうのキーワード(木曜日) - 2021-09-30_「丹丹漢堡」

  • 30 September, 2021

今日ご紹介するキーワードは「丹丹漢堡」。

この名前、聞いたことありますか?

この「丹丹漢堡」とは、台湾版のファストフードチェーン店です。

ハンバーガーやサンドイッチなどの欧米式のメニューだけでなく、お粥や台湾素麺と呼ばれる“麵線”といった台湾式の朝食メニューや軽食などもある、西洋と中華が組み合わさったファストフード店として人気のお店です。

しかし、実はこのお店、台北をはじめとした台湾北部にはありません。台湾南部だけにしかないチェーン店なんです。

なぜ南部にしかお店がないのか?台湾の人たちの間でも時々話題になるようで、先日、ネットでもその話題で盛り上がっていました。

投稿者は、以前、高雄で「丹丹漢堡」で食べたら、“麵線”も、チキンバーガーも、ナゲットも、ホットドッグも、コロッケも、スープも、どれも超美味しくて驚いた!でも南部にしかない。もし北部に展開するなら価格を20~30台湾元(日本円でおよそ80~120円)くらい値上げしても全然アリなのに。なぜ南部にしかないのか?」と書きこみました。

するとそれに多くのネットユーザーが反応。

「家族企業だから、親戚しか加盟できないんだよ」とか、「加盟の条件が厳しくて、血縁関係がないとだめだからだよ」とか、「親戚やとてもよく知るスタッフしか加盟できないから」と、“親戚関係しか展開できないから”という意見が多くあったほか、「店の家賃や物価の問題じゃない?北部に値上げして展開しても誰も買いに行かないんじゃない」という意見もありました。

実際にどうなのかというと、創業者の謝さんは、「丹丹漢堡」はお金があれば加盟できるというものではないとし、経営管理の面から考慮し、北部への店舗拡大やフランチャイズ展開はしないとしているそうです。

もし、フランチャイズで開店するには2つの方法があって、一つは「丹丹漢堡」のオーナーの親戚であるか、もう一つは、ベテランスタッフが店長を通して本部に推薦をしてもらい、審査に通過したら開店できるんだそうです。

ネット上のただの“噂”ではなく、本当にこのような理由だったんですね。

台湾南部にしか展開していない台湾版ファストフードチェーン店の「丹丹漢堡」。

南部に行かれることがあれば、ぜひ食べてみてくださいね。

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