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ナルワンアワー(月曜日) - 2022-11-07_國家攝影文化中心が嘉南大圳の貴重な写真を ネットで公開

  • 07 November, 2022

このコロナ禍で台湾と日本を自由に行き来ができなかったおよそ2年半の間に、新たに台湾の写真や映像資産を展示する「國家攝影文化中心台北館(国家撮影文化センター台北館)」が台北のメインステーション、台北駅の近くにできています。

ここは、かつての「大阪商船台北支店ビル」で、7年の歳月をかけて復元し、昨年(2021年)4月19日に正式に「國家攝影文化中心台北館(国家撮影文化センター台北館)」としてオープンしました。

ここでは、国立台湾美術館運営のもと、台湾の写真や映像、それに関連する書物など1万2500点以上を所蔵、展示しています。

そのうち4000点余りの作品が外部から寄贈されたもので、センターでは引き続き作品を収蔵していき、普及やデジタル化などによって収蔵作品の価値を最大限に発揮していくとしています。

そして先月(10/25)、「國家攝影文化中心(国家撮影文化センター)」が、日本統治時代に建設された水利施設「嘉南大圳」の建設工事の様子などを映した貴重な写真28枚を集めたオンライン展示「翻開嘉南大圳寫真帖(嘉南大圳写真展)」を打ち出しました。

嘉南大圳は、100年前に当時の最新の土木技術や設備、そして大量の人材を集結して、嘉南平原の水利状況を改善させ、嘉南平原をかつての“天候に左右される”土地から、肥沃な土地に生まれ変わらせたプロジェクトです。その100年前のアジアで初めてとなる灌漑事業の歴史的な記録をオンラインで紹介しています。

この「翻開嘉南大圳寫真帖(嘉南大圳写真展)」のキュレーターである、国立成功大学歴史学部の陳文松・教授やそのチームは、「國家攝影文化中心台北館(国家撮影文化センター台北館)」が収蔵している1922年から1928年に撮影された331点の写真の中から28点を選び出しました。

その28枚の写真を、「主壩堰堤工程(メインのダム堤防工事)」、「機電隧道工程(電気機器トンネル工事)」、「大型開鑿機具(大型掘削機械)」、「能久親王追思與嘉南大圳(能久親王への追悼と嘉南大圳)」、「上級視察與八田與一(監督官視察と八田与一)」、「員工子女餘興節目(工員の子供たちによる演目)」の6つの大きなテーマに分け、写真と説明から、100年前に行われた“アジア初の巨大灌漑事業の建設”の様子を理解できるようにしています。

嘉南大圳の着工から各工程の完成まで、例えば、その形が珊瑚のように見えることから“珊瑚潭”と呼ばれる貯水池の建設前の原風景、そこを掘削するために大勢の人が手を動かしている場景など、烏山頭ダムが無の状態から有へと進化していく過程が全て詳細に記録されているのがこの写真集の貴重なところです。

「大型開鑿機具(大型掘削機械)」のカテゴリーでは、建設の際に使用された機械の種類や、機械の主な動力として、蒸気が使用されていたことなどの様子が見てわかります。

一方、「員工子女餘興節目(工員の子供たちによる演目)」のカテゴリーでは、工員とその子供たちの家庭の日常生活や、娯楽、慶事のイベントの記録などから、演芸会の時に披露された能の演目「松風」や、童謡「チューリップ兵隊」の写真が選ばれていて、厳しいプロジェクトの裏にある、工員たちの温かな生活のひとこまを際立たせています。

「國家攝影文化中心(国家撮影文化センター)」は、皆さんにぜひ、100年のアルバムの中から「嘉南大圳」がどのように建設されていったのか、その時代の意味を見て欲しいとしています。

オンライン展示「翻開嘉南大圳寫真帖(嘉南大圳写真展)」のアドレスは、https://reurl.cc/GEze9Z です。

説明は中国語ですが、貴重な写真をぜひ皆さんも見てみてくださいね。

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