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ナルワンアワー(月曜日) - 2022-10-31_東京の2つの映画祭で「蔡明亮導演創作30年紀念特集」開催中

  • 31 October, 2022

今、東京でアジア最大級の映画祭と言われる「第35回 東京国際映画祭」と、アジアを中心とした各国の独創的な作品を上映する「第23回 東京フィルメックス」が開催中ですが、足を運ばれた方はいらっしゃいますか?

「東京国際映画祭」は毎年10月下旬から11月上旬に、「東京フィルメックス」は毎年11月と、毎年秋に開催されているんですが、今年(2022年)は、その二つの映画祭で、台湾関連の特集が行われています。

どのような特集かというと、台湾文化センターの働きかけによって、初めて「東京国際映画祭」と「東京フィルメックス」が共同で、台湾映画界の巨匠、「蔡明亮導演創作30年紀念特集(ツァイ・ミンリャン監督デビュー30周年記念特集)」が行われています。

この蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督は、マレーシア出身、台湾で映画と演劇を学び、台湾で活動する映画監督。1992年に「青少年哪吒(邦題:青春神話)」という作品で長編監督デビュー。

この監督デビュー作「青少年哪吒(邦題:青春神話)」が1993年の「第6回 東京国際映画祭」のヤングシネマ部門でブロンズ賞を獲得し、頭角を現しました。

以降、ベルリン、ヴェネチア、カンヌなどの国際映画祭で評価され、受賞してきた台湾を代表する映画監督です。

そんな蔡監督は、今年(2022年)でデビュー30周年─。

そこで、東京国際映画祭では「青少年哪吒(邦題:青春神話)」や「不散(邦題:楽日)」、そして日本未公開の短編などが。東京フィルメックスでは、「天邊一朶雲(邦題:西瓜)」「臉(邦題:ヴィザージュ)」などが上映されています。

台湾文化センターは、この東京の2大映画祭と連携して、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)作品の特集上映を行うことで日本を代表する国際映画祭の舞台を通じて、台湾の映画ブランドの国際的知名度を高めたいとしています。

そして蔡監督も、この「30周年記念特集」にあわせ、アメリカ・ニューヨークから駆け付け、27日には台湾文化センターでのメディア交流会に出席しました。

交流会には、台湾の日本駐在大使館に相当する台北駐日経済文化代表処の謝長廷・代表も出席。

謝・代表は、「蔡監督の作品は、許容性の高い民族や社会でなければ実現できない。彼の作品は世界の多くの人に台湾は自由度の非常に高い開放された社会であるということを知らしめた。東京国際映画祭が主催するこの交流会は、蔡監督にとって最大の評価であり、今後も台湾の映画界をリードしていくことを期待している」とコメントしました。

実は、蔡監督と謝・代表は親交があり、謝・代表が高雄市長だった時に映画奨励金をもうけ、最初に高雄市から1000万元を授与されたのが蔡監督が高雄を舞台に制作した作品、「天邊一朶雲(邦題:西瓜)」だったんだそうです。蔡監督にとって、これが最初で唯一の大きな受賞金となりました。

それについて、蔡監督は、「高雄市からの1000万元だけでなく、さらにほかにもある賞金のおかげで、現在までこの売れない監督の生計を立て、これまでの仕事を支えてこられた」と笑いながら話していました。

27日の東京国際映画祭での「青少年哪吒(邦題:青春神話)」や「不散(邦題:楽日」の特集上映・座談会では、東宝シネマの600席がほぼ満席で、多くの観客が蔡監督の作品は自分たちの世代の思春期の不安を癒してくれたと口をそろえていました。

「東京フィルメックス」の方での「蔡明亮導演創作30年紀念特集(ツァイ・ミンリャン監督デビュー30周年記念特集)」の上映は既に終了していますが、「東京国際映画祭」の方では、まだ11月1日と2日に上映の予定があります。

また、この特集にあわせて、台湾文化センターでは関連のポスター展も行われています。こちらは来年(2023年)の1月末まで展示されていますのでぜひ足を運んでみてくださいね。

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