先週、10月11日に日本の国境が、13日には台湾の国境も解放され、2年7か月ぶりにお互いの自由な行き来が可能となりました!
日本の国境が解放された11日には、初日から台湾の空港の日本線のチェックインカウンターには早速長蛇の列ができていて、こんなに「すぐにでも日本に飛び立ちたい台湾の人たち」がたくさんいたんだ!と驚きましたが、一方で日本からも、台湾の国境が解放された13日、早速台湾に飛び立つ人たちがたくさんいたようです。
13日の午前には、成田空港から、新型コロナ後としては初となる台湾ツアーが出発!台湾観光局東京事務所と、日本の阪急旅行社が連携して募集した2泊3日のツアーで、総統府や龍山寺、中正紀念堂、忠烈祠、そして少し足を延ばして新北市の十分でスカイランタン上げの体験や、九份の夜景、基隆のカラフルな漁港として人気の「正濱漁港」などを楽しむプラン。
参加者のうち、これまでに10回以上台湾を訪れているという親子は「着いたらまずは深呼吸して久しぶりの“台湾の空気”を吸いたい」、そして「もちろん豆漿(トウジャン)や小籠包などの美食も楽しみたい」と話していたと、台湾のメディアでも紹介されていました。
国境が解放されてまだ1週間たっていないので、まだまだ生活をしている中で「観光客増えたなぁ~」と実感することはないのですが、飛行機の往来が増えたのは感じます。
RTIに来るために私はMRTの圓山駅前からバスに乗るんですが、圓山駅付近はちょうど台北・松山空港に降り立つ飛行機の飛行ルートになっているんですが、明らかに通過する飛行機の数が増えました!
それをみて、「あぁ、本当にようやく国境が開放されたんだな」と実感しています。
ただ、この国境開放にあわせ、台湾と日本の直行便を飛ばしている8つの航空会社では早くから便数の回復や増便を準備してきたそうですが、各地の空港で人手不足となっていることから、まだフライトは大幅な削減を余儀なくされているようです。
中でも、日本の最も多くの都市に就航している台灣虎航(タイガーエア台湾)では、9月下旬から今月にかけて日本行きのキャンペーン航空券を販売して多くの人が買い求めましたが、最近になって、多くの人のもとに減便の通知が届いているようです。
なお、チャイナエアラインは10月末に沖縄線を再開するとともに、札幌、福岡、大阪、名古屋、東京行きを徐々に増便する予定。長榮航空(エバー航空)では、札幌線は12月から、沖縄線は旧正月前にフライトが復活する予定とのことです。
また、航空会社の人手の問題だけではありません。
航空券や燃油サーチャージの高騰、円安、物価高、そして日本政府の国内旅行を対象とする観光支援策などの影響を受け、日本人は海外旅行に慎重になっている傾向にあるという問題もありますし、現在日本は、ワクチンを3回接種していれば入国の際の陰性証明書は不要となりましたが、台湾の「高端疫苗(メディゲン製新型コロナウイルスワクチン)」が世界保健機関(WHO)の緊急使用リストに含まれていないため、「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」の接種者はたとえ3回接種していても自費でPCR検査を行って陰性証明書をもらわないといけない…という問題が残っていることもあり、日本側も、台湾側も、まだまだ完全に以前のように気軽に行き来するというところまでは戻っていません。
とは言ってもまだ国境開放から1週間も経っていませんからね。
「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」の問題についても、政府間でコミュニケーションがとられているようで、より便利に日本への渡航ができるようにメディゲン社もそれのために必要な資料の提出協力を行っているところだそうですので、近く状況は変わるかもしれませんね。
まだまだ完全復活とまでは行きませんが、ようやく進みだしたことが何よりうれしいですね。また以前のように台湾と日本の行き来が頻繁になるのが楽しみです