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ナルワンアワー(月曜日) - 2022-03-14_日本台湾交流協会主催「台湾高校生『私の未来』日本語スピーチコンテスト」

  • 14 March, 2022
ナルワンアワー(月曜日)
3月13日、台湾の高校生を対象とした「台湾高校生『私の未来』日本語スピーチコンテスト」が日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会の台北事務所文化ホールにて行われた。(写真:日本台湾交流協会フェイスブックページより)

3月13日、日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会の台北事務所文化ホールにて、台湾の高校生を対象とした「台湾高校生『私の未来』日本語スピーチコンテスト」がおこなわれました。

台湾では日本語学習者も多く、学校や企業など、様々な団体が日本語スピーチコンテストを行っていますが、これまで交流協会主催の日本語スピーチコンテストというのは聞いたことがありませんでした。今回、どのような経緯で行われることになったのか、またなぜ「私の未来」というテーマにしたのか、日本台湾交流協会広報文化部長の村嶋郁代さんに伺いました。

「実はこのスピーチコンテストは初めての実施。コロナが無い状況であれば、毎年20人くらい台湾の高校生を1年間、日本の高校に留学してもらうという高校生留学事業をやっていた。

ただし、2020年にコロナが始まってから、その時留学していた高校生は4か月切り上げて帰らざるを得なかった。そしてその後2年間は実施できていない。このように台湾の高校生に日本語を勉強してもらう機会を提供できていない状況で何ができるか考えた。コロナという将来を見通すことが非常に難しい状況の中で、どうやって台湾の高校生に明るい気持ちを持ってもらうか、日本語の勉強を続けてもらうか、未来の目標を描いてもらうかを考えた結果、「私の未来」をテーマにスピーチコンテストを行うことを考え付いた。若い時に将来のことを考えてもらいたい、という気持ちから選んだ。そして半年の準備を経て本戦が実現した。」

今回は、116人の応募があったそうで、まずは音声による1次審査が行われ、22人が次の審査へ。2次審査はオンラインで行われ、そこから選ばれた12人が今回の本戦へと進みました。

12人の参加者はみんな原稿も持たず、とても流暢な日本語で、時にはジェスチャーなども交えながら、自身の未来について語っていました。

そして、みんなスピーチのみならず、質疑応答にもしっかりと答えていて、自身の意見や考えを持っていること、そしてそれを外国語である日本語でちゃんと説明できるその日本語能力の高さに感心しました。

審査員の皆さんも、本当に甲乙つけがたい、それぞれに素晴らしい未来を描いたスピーチだったと語っていた今回の日本語スピーチコンテスト。

見事優勝したのは、日本留学を目指し、日本語に関するコンテストやイベントに参加して必要な経験を積みたいと考え参加したという、高雄女子高校の王羽妃さんでした。

学校規模の英語や中国語のスピーチコンテストは参加したことがあったそうですが、このような規模のコンテストは初参加で緊張したという王羽妃さん。受賞後にお話を聞きました。

「ほとんど日本語教室に通っていないので、同じ年の日本語学習者たちがどのようなレベルか、どのように勉強をしているのか全く分からない。今回のコンテストで、同い年や年下の人たちがこんなに上手に日本語で話しているのを見て驚いた。予想外の実力で緊張した。色々準備して、どうしても1位を取りたかった。そして優勝できて嬉しい。」

王羽妃さんをはじめとした本戦に出場した12人だけでなく、今回、応募した人、そして日本語を勉強している台湾の高校生たちが、将来、様々な面で日本と台湾を繋いでいく存在になってくれるのではないかと思うと、楽しみですね。

実はこのスピーチコンテスト、元々、来年も行うかどうかは決めていなかったそうですが、交流協会の村嶋さんによると、「今後、“交流協会の未来”ではないですけど、何をやっていけるか考えないといけないな」とのことでした。

今回の本戦の模様は、世界中から見られるように、交流協会のフェイスブックページで生配信されていましたが、交流協会では、近く、今回のコンテストの模様をショートビデオにして観てもらえるようにする予定とのことです。

日本台湾交流協会のホームページやフェイスブックページをチェックしておいてくださいね。

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