
中国を訪問中の馬英九・前総統が28日、南京の中山陵に赴き、中華民国の建国の父、孫文・博士のお墓参りをしました。馬・前総統は、その場で孫文博士が残した遺訓を読み上げましたが、司会者が弔文を読み上げた際も、馬氏がその後に談話を発表した際も、孫文博士が民国を創設したことだけに触れ、民国のことと、西暦には触れませんでした。馬氏は、「両岸の人民は同じ中華(民族)に属している。『92年コンセンサス』は平和の基礎だ」と強調しました。
孫文・博士へのお墓参りが実現したことについて、馬英九・前総統は、平和奮闘の精神で中華の振興を図る。台湾海峡両岸は必ず平和を追求しなければならない。そうでない場合、双方ともに前途はないという見方を示しました。中国の接待について馬・前総統は、大満足で予想を超えていると答えました。