
台湾の日本駐在大使館に相当する台北駐日経済文化代表処の謝長廷・代表(=駐日大使)が26日、北部・台北市で新刊書「台灣與日本善的循環(台湾と日本の善の循環)」の発表会とサイン会を行い、多くのファンを引き付けました。
謝長廷・代表は、2016年6月9日に着任した際、「善の循環」という論調を提出しました。この「善の循環は主に台湾と日本との関係の尊さを語っています。片方に困難があった場合、もう片方が温かい手を差し伸べます。このような関係は自然に一つのパターンになっています。相手に困難があったとき、こちらが支援しないと、不安になります。謝長廷・代表はこのような愛から愛が生まれる、善から善が生まれる現象を「善の循環」と呼んでいます。ここ数年、「善の循環」は台湾と日本のメディアのみならず、政界でも頻繁に引用されています。このような「善の循環」は世界平和の模範になり、全世界に広められる価値があると考えられています。
元産経新聞特別記者で東京国際大学の河崎真澄教授は2021年9月から産経新聞で謝長廷・代表に関する記事を29篇発表しました。河崎教授はこの29篇の記事をベースに追加インタビューを行い、それに過去一年半の全世界の情勢変化に対する謝長廷・代表の見解を加えて本をまとめました。この本は来月(4月)14日に日本で出版される予定です。
それに先立ち、この本の中国語版「台灣與日本善的循環(台湾と日本の善の循環)」は26日、台北で発表されました。
この本には、日本の福島県などの食品の台湾への輸入再開、台湾漁船の差し押さえ問題、「台日交流基本法」を推進するプロセスなどのほか、謝長廷・代表が政界に足を踏み入れた経緯などの内容も盛り込まれています。