
ギリシャで発生した重大な列車事故により、少なくとも57名が亡くなり、6名の負傷者が人工呼吸器を使用しているとのことです。 ギリシャ政府の報道官は、原因等について調査すると述べたほか、「これはギリシャの公的機関にある問題を、政府が根絶できなかった結果だ」話しています。
2 月 28 日の夜、ギリシャで列車同士が正面衝突した事故で、現地の世論は再び鉄道問題に注目しています。 イギリスの大手新聞社ザ・ガーディアン紙およびギリシャのテレビ局、スカイテレビは、政府の報道官が、鉄道システムの改革は失敗だと述べたと報じ、これは、事件後にギリシャ政府がこの問題を公式に認めた最初の事例だとしています。
この大事故は、ギリシャ政府が長年にわたり鉄道の安全を軽視してきたことに対する世論の反発を招いており、列車を運行しているアテネのヘレニック・トレイン社の前では、抗議するデモ隊が投石などを行い、機動隊が催涙ガスを使用して鎮圧する場面も見られたほか、ギリシャ第2の都市テッサロニキでもデモが行われたとのことです。
(編集:本村大資/中野理絵)