
アメリカの経済新聞、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によりますと、中国の脅威が高まりつつあるため、アメリカは台湾に駐留する米軍の数を大幅に増加。今後数ヶ月以内に、アメリカの兵士を100名から200名、台湾に配備します。これにより、米軍の数量は現在の4倍以上となり、台湾軍隊に対する訓練計画を強化するということです。
台湾の防衛省に当たる国防部の邱国正・部長が24日、国会に当たる立法院での答弁に立った際、「アメリカのメディアがどのように情報をもらったのかは知らないが、台湾とアメリカの交流は止まらずに常に進行している。その理由は簡単だ。それは、アメリカから提供された武器や装備の使え方を教えてもらうからだ。しかし、米軍が駐留する問題はない。」と述べました。
邱国正・部長は、「現時点では、アメリカ軍が駐留する問題など存在していない。台湾とアメリカは常に交流しており、お互いに見学し合っている。アメリカ側が実戦の経験があるため、アドバイスがあれば、こちらは受け入れる。しかし、アメリカ軍が駐留する問題はない。」と話しています。
一方、台湾が中国との健全かつ長く交流できる方法について、内閣に当たる行政院の陳健仁・院長は、両岸は平和かつ平等、民主的な対話に基づく方式で交流すべきだと表しました。
陳健仁・院長は、「両岸交流を促進させるには平和かつ平等、民主的な対話に基づく方式で交流しなくてはいけない。両岸の関係を平和かつ安定で発展させるため、双方はすでに存在しているよい交流方式をお互いに尊重し合うべきである。これは我々が努力する目標だ。両岸の交流には、政治的な制限が設けられるべきではない。アフターコロナでの健全かつ秩序がある交流を引き続き強化したい」と話しています。
また、邱国正・国防部長は先日、台湾の時事雑誌「天下雑誌」とのインタビューで、中国は開戦2週間以内に台湾を占領することが不可能だと表明したことについて、24日、さらに説明を追加し、もし中国からの侵攻が発生したら、台湾は最後まで対抗するという意味だ、しかし、決して自ら戦争を追求しないと強調しました。
(編集:許芳瑋/中野理繪)