
旧正月の二日目にあたる23日、蔡英文・総統が、中部・南投県名間郷にある道教の廟「大賢宮」を参拝しました。
蔡・総統は、昨年の春節は新型コロナウイルスの感染拡大のため、台湾各地の廟に参拝し、国民に触れ合うことができなかったが、今年は新型コロナの感染状況が落ち着いていることから、再び国民と交流することができて非常にうれしく思うと述べ、皆さんにとってよい一年になりますようにと挨拶しました。
蔡・総統によりますと、今年経済面ではさらに厳しい挑戦に向き合うことになると予想したため、旧正月前に国家安全会議のハイレベル会合を開き、対策を検討しました。その中の一つは、農村のインフラ建設の改善だと挙げ、次のように述べました。
蔡・総統は、「国家安全会議のハイレベル会合で討論された対策の一つは農村のインフラ建設の改善だ。特に灌漑施設について、そのシステムを全面的に改善する。南投県には高品質の農産品がたくさんある。系統を立てて水利施設と灌漑システムを改善することによって農家の便宜を図り、農家の悩みを解消したい」と説明しました。
蔡・総統はまた、もう一つの計画は、中小企業の高度化だと挙げ、生産のスマート化によってコストを下げ、製品の競争力を高めると指摘しました。
蔡・総統はさらに、「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」の交渉に大きな進展があったことを評価すると共に、現段階では最も重要なのは、台湾農業の国際市場における販路打開だ。台湾の農産品のアメリカ市場への進出は最優先項目だと述べ、政府は台湾の農産品を全世界に輸出し、台湾の農産品の価格をさらに引き上げるよう努力すると意気込みを見せました。
(編集:中野理絵/王淑卿)