
行政院(=内閣)の蘇貞昌・院長(=首相)は28日午前、行政院拡大防疫会議を開きました。
その中で、台湾は現在中国からの観光客が台湾に入国することを許可していないとした上で、いわゆる旧正月 春節シーズンにはのべ3万人が中国から台湾を訪れる見込みだとしました。
国民の権益と健康を守るため、世界的に対応策が発表される中、蘇・院長は、台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の王必勝・指揮官に対し、各国の対応方法を参考に、台湾での防疫措置を検討するよう指示しました。
その中には、小三通と呼ばれる中国大陸との局地的な「通航、通商、通信」の春節案調整も含まれているということです。
指揮センターの報告によりますと、中国本土では新型コロナ流行が深刻で、各地で感染拡大が続いており、感染ホットスポットは主要都市に集中しています。
第1波 感染者のピークは12月末から来年2023年1月になると予想されています。また、春節前後に帰省などで人の往来が増えると、感染が農村部にまで広がる可能性があり、全体的な新型コロナ流行は3ヶ月以上続く可能性があるということです。
指揮センターの王・指揮官は28日午後、桃園国際空港を視察。中国からの入境者に対する規制を強化すると発表しました。
指揮センターによりますと、2023年1月1日0時到着便から1月31日まで、空港や港での唾液によるPCR検査、7日間の自主健康管理などを求めるということです。
対象は、香港、マカオを除く中国の空港から直行便で台湾に入国する旅客、そして台湾の離島 金門・馬祖地区の春節シーズンの交通案に従い台湾に入国する旅客です。
(編集:風間みなみ/王淑卿)