日本の自民党 世耕弘成参議院幹事長が安倍派の参院議員を率いて29日まで台湾を訪問しています。
28日午前、総統府で蔡英文・総統を表敬訪問しました。
蔡・総統は挨拶で、台湾を訪れている議員は皆、安倍晋三元首相のパートナーであり、長年台湾を支えてきた重要な友人だと述べました。
そして、今回の台湾訪問は、台湾と日本の深い友情を改めて示すことであり、互いのパートナーシップをより緊密に、日本語での「絆」を深めるものだとしました。
その上で、台湾の人民を代表して、台湾を重要視していること、支持していることに感謝の意を表したいと述べました。
また、台湾と日本は共通の地域的な課題に直面しており、日本が最近「安保３文書」を閣議決定し防衛能力を大幅に強化することについて触れました。
27日に、台湾が兵役義務期間を1年に延長すると発表したことにも触れ、地域の平和と安定を共同で維持する決心を示しました。
蔡・総統は「我々は昨日、1年の兵役義務復活と訓練強化を含む全国民国防兵力構造調整案を提出した。今後、台湾は日本、アメリカ、ヨーロッパなど理念の近い国々と緊密に協力し、繁栄・発展のため共同で地域の平和と安定を守る。」と述べました。
世耕参議院幹事長は、安倍元首相逝去の際の台湾からの弔意に対し謝意を表しました。
そして、台湾と日本は普遍的な価値観を共有しているのみならず、新型コロナウイルスや災害に直面した際には互いに手を差し伸べ、困難を乗り越える、非常に重要なパートナー、友人で、双方の関係深化のために最善を尽くすとしました。
また、蔡・総統が昨日提出した兵力構造の調整を高く評価したということです。
また世耕参議院幹事長は、台湾の、CPTPP（環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定）に参加したいという熱意と決意を十分に感じたと話しました。
台湾はCPTPPの高い基準を満たすことができると信じているとしましたが、CPTPPには微妙な規範や規則があり、各国の利益が同じではないことを否定できないと指摘しました。しかし、日本は関連規則に対する知識や経験が豊富なため、台湾に情報を提供できるだけではなく、各国のさまざまな利害関係のために調整の役割を果たしたいとしました。
台湾の国境が開放されて2ヶ月となります。
蔡・総統は、台湾、日本の観光交流が徐々に再開していることに触れ、日本の台湾に対する防疫支援に改めて感謝の意を表しました。
その上で、双方が観光、経済貿易、安全保障の分野で交流を深め、ポストコロナ時代の課題に共同で対応していくことを期待すると述べました。
（編集：風間みなみ／王淑卿）