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2024年より兵役義務期間1年の延長へ

  • 27 December, 2022
  • 王淑卿
2024年より兵役義務期間1年の延長へ
蔡・総統は27日午前に、兵役義務期間延長を協議するための国家安全保障高官会議を開き、正午には与党の国会議員である立法委員を招いて協議を行いました。議員によりますと、兵役義務期間を1年に延長となり、 2024年より施行されるとのことです。また対象は2005年 1 月 1 日以降に生まれた男性となります。(写真:CNA)

蔡・総統は27日午前に、兵役義務期間延長を協議するための国家安全保障高官会議を開き、正午には与党の国会議員である立法委員を招いて協議を行いました。議員によりますと、兵役義務期間を1年に延長となり、 2024年より施行されるとのことです。また対象は2005年 1 月 1 日以降に生まれた男性となります。

会議に参加した立法委員は、二等兵を例に兵役義務中の給与を説明、手取りで2万320台湾元、日本円でおよそ91440円となる。内訳は本給が1万130台湾元、加給が1万190台湾元だということです。

兵役の期間が1年に延長されたことから、新兵の訓練期間は、志願兵と比較すると、もともとの5週間から8週間に延長されます。また射撃訓練について、伏臥姿勢から、 立射、膝射、伏 射の三種類の射撃姿勢で160発となります。部隊の訓練は8週間から44週となり、 FGM-148ジャベリン、FIM-92 スティンガー、無人機の操作方法を学ぶ。

1年間の兵役義務における新人兵士の訓練は、もともとの5週間から8週間に延長され、「一般コース」、「戦闘スキル」、「武器トレーニング」、「戦闘指導」のほか、無人機やミサイルなどの武器の操作も学びます。

一般的なコースでは、装備のメンテナンス、基本的なコーチング、医療サービス、軍の規律と安全、および法治教育のコースに加えて、実際の戦闘環境に適応することを目的として、模擬戦場での抗ストレス訓練、心理素質分析などが追加されます。

また戦闘スキルについては、基礎体力、手榴弾の基本投擲、500m障害物に加えて、実戦に必要な筋持久力を鍛えるための健康管理やスポーツ科学概論が加えられます。

武器トレーニングの部分では、各種武器の原理の訓練と膝射104 発に加え、戦闘中のさまざまな姿勢での射撃が追加され、弾薬射撃の発射数が 160 発に増加します。戦闘指導については、各種戦闘訓練、生物兵器訓練、ショック教育以外に、新たに戦場での生存訓練を目的とした、救護や蘇生訓練、戦術行進、野営などの項目が加えられます。

1年間の兵役義務期間における、新人兵士訓練の長さは志願兵と同じとなります。国防部は12月20日に記者会見にて、志願兵の訓練を来年1月1日より、もともとの5 週間 230 時間から 8 週間 380 時間に調整し、射撃訓練は立射、膝射、伏 射の三種類の射撃姿勢で160発となります。

議員はまた、書面による報告書において、志願兵の入隊訓練が 5 週間から 8 週間に増加されたことに加え、部隊における訓練も 8 週間から 44 週間に増やすことがあげられていることを述べました。これらの 44 週間には、「18 週間の駐屯地訓練」、「7週間の専門訓練」、「13週間の基地訓練」、「6週間の連合演習」が含まれるとのことです。

(編集:岩口敬子/王淑卿)

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