
蔡英文・総統が9日、中部・雲林県にある道教の廟を参拝、雲林県斗六市の社会住宅の着工式に出席しました。中国が台湾の周辺海域で軍事演習を始めて以来、蔡・総統が地方を視察したのは初めてです。
蔡・総統は雲林県の「永福寺」を参拝した際、国民に三つの感謝を伝えました。この三つの感謝とは、①2020年の総統選挙で自分の再選を支持したこと。②新型コロナウイルスの感染が拡大した際、一致団結して中央感染状況指揮センター(新型コロナウイルス感染症対策本部)の政策に合わせて公民の精神を発揮したこと。③国軍が中国の連日の軍事演習に直面しても持ち場をしっかりと守り、国家の安全保障に尽力していることです。
蔡・総統はまた、偽情報の攻撃に直面して冷静さを保っている国民にも謝意を表しました。
蔡・総統は、今回の演習には多くの偽情報を伴っている。しかし、台湾の人々は一致団結してフェイクニュースだと分かったらすぐその共有を停止している。非常に冷静な対応をしている。国家が脅威にさらされても国民がいずれも冷静さと自信を保っているのは非常に重要なことだ。皆さんに感謝していると述べました。
蔡・総統はさらに国民に対して疑わしい情報を見たら、すぐにそれを究明するか、或いは民意代表に知らせるよう求めると共に、これは社会の安定にとって非常に重要だと強調しました。