
野党・民進党の元主席、林義雄氏が第四原発の建設中止を求めて22日に絶食に入ったことが注目を集めている。
行政院の江宜樺・院長は22日、立法院本会議の昼休みを利用して、林義雄氏を見舞った。江・行政院長は、メッセージのノートに、健康状態に十分注意するようにと書き残し、関係者から林氏の体調について聴いていた。
林氏は、絶食期間中は話さず、取材も受けないとしており、江・行政院長もこれを尊重して、この日は取材に応じなかった。しかし、午後の立法院本会議で与党・国民党の立法委員にこれについて聞かれた江・行政院長は、「林義雄氏は台湾で多くの人が敬愛する、政治家としての先輩であり、自分も深い関心を持っている」と述べた。
林義雄氏はこの日午前11時、台北市内の義光教会に現れ、無期限の絶食行動に入った。絶食に入る前、林氏は、「台湾のためによく有意義なことをする。気持ちは穏やかで、プレッシャーはない」と話した。
林氏はまた、アメリカや日本など、台湾よりもより厳しい検査をしている国でも原発事故が起きているとし、政府のいう、安全性確保は不可能との見方を示した。民進党の蘇貞昌・主席は午前に林氏を見舞ったあとで、「林氏は非核国家を目指して20年以上、命まで投げ出しているのに、指導者はことの重大さをまだわかっておらず、不安を感じる」と述べた。