
与党・国民党は20日、青年公民フォーラムを開催、党主席を兼任する馬英九・総統、江宜樺・行政院長、行政院大陸委員会の王郁琦・主任委員、経済部の張家祝・部長が出席して、同党の青年職員代表や党外の学生らと対話した。
議題は台湾海峡両岸サービス貿易協定及び学生運動に集中。参加した青年代表や学生の多くは、サービス貿易協定支持を表明する一方、政府の説明や広報活動が不十分だと批判した。
国立中央大学で博士課程を学ぶ学生は、政府は両岸経済合作枠組み協定(ECFA)締結を打ち出した時から個別の産業が受ける影響について正確に伝えなかったと指摘、また学生運動発生時に馬・総統が議題の主導権を握れなかったことを問題視した。
また、学生運動の学生たちの体調管理のための医療団のメンバーだったという学生は、当初学生運動を支持していたがその後の運動の変質に反発したと説明、馬・総統が様々な団体の声に耳を傾け、解決可能な問題にはただちに着手し、解決できないことについては、「どっちみち彼らは反対するので放っておけばよい」と提案。
馬・総統はこれらの意見に対し、今後も各界及び学生と、同協定などについての意見交換に努める考えを示した。そして学生たちの情熱は高く評価するが、法治を犠牲にすることは受け入れられないとの立場を重ねて強調した。